吉永邦治アートに触れる館
SENDAI HISTORY MUSEUM……川内
〒895-0072 川内市中郷2‐2 川内市歴史資料館
TEL0996‐20-2344
吉永さんは異色の画家である 小 倉 一 夫
川内市は、山口長男画伯の父祖の地で、山口家の累代墓は、川内駅に近い日暮岡の福昌寺の裏手にある。画伯が亡くなられて、夫人の喜代子さんが、娘さんと納骨のため、当市を訪れられたのは昭和五十九年であった。その年の十一月喜代子夫人から、吉永邦治さんの著書『白と赤の十字路』が、当市の歴史資料館に寄贈され、次いで翌六十年春には、吉永さんがら作品三点(F二O「砂漠に坐す」、サムホール「ノートルダム寺院を望む」、板絵「十一面観音」)のご寄贈を頂いた・このようなことがら、吉永さんが当市のご出身で、当市とゆがりの深い山口長男画伯に師事されていたことも、初めて知らされたことであった。
この日暮岡は、謡曲「鳥追」の原点の地とされているが、この岡に登ると指呼の間に吉永さんの母枝(川内商工高等学校)が望まれ、何が深いきずなで結ばれているように思われてならない。
吉永さんは異色の画家である。あの小柄で温和な容姿のどこにあのバイタリティーがあるのだろうと不思議に思われるくらいの活動家である。がつて、ご本人がら「私は、百二十歳まで生きるつもりだ」と、聞かされたことがあったが、この人の精神力なら百二十歳も決して夢ではないだろう。
吉永さんの絵には、しっがり大地に足をつけたモチーフの人間が描がれていて、しがも生命感に溢れている。哲学的とでもいうのだろうが。デッサンを含め、まさに魂を凝縮したような絵であると思う。吉永さんの大成を願って、岡郷人からのコメントとしたい。
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