吉永先生の個展をお祝いして…

吉永先生の個展をお祝いして…

河 野 美代賀

吉永先生かドイツより帰国されて間もない頃に羽衣学園短期大学名誉教授 久保房子先生から御紹介頂いたことが大谷女子短期大学での先生の御講義が始まる契機となりました。
以来今日まで先生の視野の広いお話を伺い、その芸術的感性に触れ御教示頂きながら今日に至って居ります。
先生の芸術に触れて次の様なことを感じております。
すべての文化は色々な成分を内蔵した濁り酒のようなものではないでしょうか。日本も中国の文化、インドの文化、西欧の文化と色々の文化を吸収し、それらが 混成した文化を作り上げてきたと思われます。とかく日本人は外国文化は純粋なものと思い込み勝ちで、にごり酒のような文化の上澄み、或いは上澄みをさらに 蒸留したものを文化として受け入れてきたのではないでしょうか。世界の何れの文化もそれぞれの地域の人々の心の底から沸き上がっている精神の営みによって 形成されてきたものではないでしょうか。
吉永先生はドイツを始めとしてヨーロッパ諸国、イスラム諸国、インド、中国、韓岡を旅し、その文化に直接ふれ、それそれの文化の美を観察するとともに濁り 酒のような文化の発するエ不ルギーをありのままにみてこられたと思われます。これらの文化は喜びも悲しみも、将来への希望も古きものへの愛着と哀愁をも含 まれているように感じます。私は先生の芸術にはそのすべてが含まれているように思われます。
一国の文化は異文化と接触し触発されることにより、より高度なものになると同時に異文化の相互理解深まって来た歴史であろうと僭越ながら感じております。
その道を先生の芸術は切り拓く努力をされているように思います。
今後ますますの御活躍を期待しお祈り申し上げます。

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