吉永画伯の……
島 太 郎
彼の個展を初めて拝見したのは洲本市で催された二十年余り昔のことで、同じような画家のヒトは、日本では初めてなので、沢山売れていました。マルウメコーヒー店主が沢山買ってお店に七点飾り、客を楽しませてくれました。理想のある絵で、そこに集今のインテリたちが、その絵をすべて買ったとの話でした.その後、加占川や神戸と明石で個展を拝見しましたが、一層深みが出ていました。彼は、同じ方法を追求して居り、今後はますます良くなると思います。画家は体力との戦いです。健康であれば、もっともっと未知の技法を発見されるでしょう。大きい夢をもって下さい。画家は体験が修業になるとのことですよ。
私は問もなく八十才です。それでも夢の世界を求めてやみません。心の中で絵を描き、生活に応用しています。視野を広くすると、絵も心も潤うのが生理作用でしょう。
閏(うるう)は誤差を調節する方法です。