東洋の美 絵に託して
南あわじ「玉青館」吉永邦治さん作品展
シルクロードなど東洋をテーマに創作活動を続ける明石市大久保町の画家、吉永邦治さん(69)の作品展「東洋へのまなざし」が、南あわじ市松保西路の同市滝川記念美術館「玉青館」で開かれている。油絵や鉛筆画など約60点が並んでいる。15日まで。
鹿児島県出身の吉永さんは高野山大学(和歌山県)で東洋美術、仏教・密教芸術を学んだ。仏教とともに広まった天女の名で知られる「飛天」の美しさに魅せられ、シルクロードや中近東を訪れ研究を重ね、作品を描き続けてきた。
「仏涅槃図」は縦1.4メートル、横10.5メートルの大作。世を去った釈迦と周囲の嘆き悲しむ弟子たちの姿を鉛筆で描写している。極彩色で仏教の「曼荼羅」を思わせる「土曜日の光景(チベット高原にて)」は完成まで20年の歳月を費やしたという。
このほか、陶芸作品やスケッチなども展示されえおり、吉永さんは「東洋の地の美しさを再認識してほしい」と話している。
午前9時〜午後5時(入館は午後4時半まで)。月曜休館。大人500円。大学・高校生300円、小・中学生は200円。問い合わせは同館(電話 0799・36・2314)。