人の匂い
松 長 有 慶
吉永さんの画には人がいる。大阪の下町だけではなく、アジアの辺境を描くときも、かならず人間の匂いがどことなくただよってくる、カオスの渦巻くインドの市場、荒涼としたシルクロードの風景、どこでもそこに人間のあたたかさとみにくさが一緒に吹き出している。
混沌と静寂をともに、人の中に包みこむ。
これが弘法人師の世界だ。
(高野山大学教授)
人の匂い
松 長 有 慶
吉永さんの画には人がいる。大阪の下町だけではなく、アジアの辺境を描くときも、かならず人間の匂いがどことなくただよってくる、カオスの渦巻くインドの市場、荒涼としたシルクロードの風景、どこでもそこに人間のあたたかさとみにくさが一緒に吹き出している。
混沌と静寂をともに、人の中に包みこむ。
これが弘法人師の世界だ。
(高野山大学教授)