1944年、薩摩川内氏に生まれる。
桑沢デザイン研究所で学び、ドイツ遊学。その後、高野山大学に入学し、山本智教博士に、東洋美術、仏教・密教美術などを学ぶ。高野山大学文学部仏教学科卒業。
絵画は山口長男に師事し、東洋各地の風土や人物を描き続ける。一方、「きまぐれ美術館」(新潮社)の著書である州之内徹氏と出会い、彼の主催する現代画廊にて、インド・シルクロード・中国、日本各地を描いた作品の個展を開き、その度に多大なる影響を受けた。
大学時代より飛天を求め、インドをはじめシルクロード各地、チベット、中国、東南アジアを旅し、数えきれないほどの飛天を描くとともに、研究を深め、「飛天の道」(小学館)など、多数の著作本を出版する。
2002年岡山県成羽町美術館
204年奄美・田中一村記念美術館などで「吉永邦治展」開催。
2004「桑沢地域賞」受賞
飛天の世界
飛天は香音神ともよばれている。
飛天は五彩の霊芝雲にのり、天衣をたなびかせて
天空に美しい姿で、のびやかに、しなやかに飛翔している。
眼をつぶって静かに飛天に思いをはせていると、
天上のかなたの遠い宇宙から、夢や希望をもった、
飛天が舞い降りてくるように思われる。
吉永邦治
風、香る、音、夢、そして歓喜