飛天とシルクロードの彩 吉永邦治展

2004.3.20飛天とシルクロードの彩 吉永邦治展 案内状

飛天とシルクロードの彩 吉永邦治展
SILK ROAD Kuniharu Yoshinaga

2004年3月20日(土)~28日(日)

安藤七宝店・七寳藏部
〒460-0008  名古屋市中区栄3-27-17
名古屋 クロイゾン スクエア
TEL 052-251-1373 FAX 052-251-9797
http://www.ando-shippo.co.jp

御挨拶

西から東へ。私は、時空を超えて悠久を生きる民や各地に見られる多彩な風物を、35年にわたって旅の中で見続けてきた。シルクロード各地の石窟で数千年に刻み描かれた壁画を見るにつけ、その中の飛天の美しさに心を惹かれ、その根源を求めて東洋美術を研究し、描いてきた。インドで生まれた飛天はシルクロードを通って、姿、かたちを変えながら、日本に東斬してきたが、一方、仏典の中にある金、銀、瑠璃などの七つの宝をちりばめたような美しい焼き物であることから名づけられたという七宝焼も、メソポタミア、ペルシアあたりから中央アジアを通って中国へもたらされたと聞く、
シルクロードは仏陀ロードともよばれているが、東斬してきた飛天と七宝焼には直接的ではないにしろ、ふかいつながりが感じられるのである。
このロマンなる色や形に思いをはせた作品展を是非ご高覧下さいますようご案内申し上げます。

作者紹介  吉永邦治 (よしなが くにはる)

1944年、鹿児島県川内市生まれ
桑沢デザイン研究所で学び、ドイツ遊学。その後、高野山大学に入学し、山本智教博士に、東洋美術、仏教美術などを学ぶ。高野山大学文学部仏教学科卒業。絵画は山口長男に師事し、東洋各地の風土や人物を描き続ける。
一方、「気まぐれ美術館」(新潮社)の著者である洲之内徹氏との出会い、彼の主催する現代画廊にて、インド・シルクロード・中国、日本各地を描いた作品の個展を開き、その度に多大なる影響を受けた。過去には国画会などに出品したが、現在は国内外各地での個展に重点をおいて発表し続けている。
2000年には鹿児島市立美術館より依頼を受け、20世紀回顧「鹿児島と洋画展」に出品した。2002年7月26日~9月1日の約1ケ月間、建築家・安藤忠雄氏摂家の岡山県成羽町立美術館で“シルクロードの心を描く。吉永邦治展”が催された。また、同年10月1日~11月1日には大谷女子 大学博物館において「吉永邦治・仏の世界」が催された。
大学時代より飛天を求め、インドをはじめシルクロード各地、チベット、中国、東南アジアを旅し数え切れないほどの飛天を描くとともに、研究を深め、多数の著作本が出版されている。また、シルクロードの旅や飛天についての公演が各地で催される機会も多く、平成14年1月1日には日本経済新聞の文化欄に“初春、飛天と空へ”というタイトルで掲載された。
現在、大谷女子短期大学教授。

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