吉永邦治の世界への誘い  コメント曼荼羅

コメント曼荼羅 [PDF:5MB]

先生のお作から私はいつも『勢い』を感じて居ります。
それは筆の勢いのようでもあリ色彩感覚から受けるものでもあリ実に不思議なものを感じて居ります。
繊細さの中にこの「勢い」が漂うことは吉永先生独特の昧わいだと思って居ります。
森 南海子

厳しさと力強さの中に大陸のスケールの大きさに負けない包容力のある父親のあたたかさとやさしさを感じる絵に出会うことができました。
小村 真里子

神戸の小さな画廊の一隅で「ホータンの女」と出会いました。
作者のお名前も見ないまま「いい絵だなあ」と思いました。
吉永さんの絵から遥かな地に吹く風を感じます。
美本 陽子

心底から安らぎます
絵の中の光が影が目前に現われ
風が音が耳に入り山羊や人々が話しかけてきます
自然と供に呼吸をし癒され希望が湧き出ます尽きることなく―
安藤 恵子

シルクロードの画集や個展の絵画の世界では人間丸ごと包みこまれるような雰囲気でした。
一方では子供がはじめてクレヨンを持って力一杯画面に走るように描いたよろこびとたのしさがあふれています。
それでいて奥深い味わい、その土地の人、動物、自然にとけ込んだ空気が集大成された作品からほとばしり出ているのが、見る人の心を打つのだと思います。
羽ばたく人、吉永邦治氏の未来に大きな声援を送ります。
大原 歌子

吉永画伯はすでに各地で頻繁に個展を開き、また画集を出版され非常にエネルギッシュな活動をしておられ、敬意を表している者の一人です。
先生の旅の実体験からもデッサンから、タブローヘその感覚や情熱がしっかり滲み出て更に広<展開されていく。
私の住む、まだ自然の少し残っている周防大島が大変気に入られた抽象の大家 故山口長男先生のお弟子さんだった吉永先生―こうしたことも先生に親しみを抱く一つの縁となった。
嶋元   貢

本年初夏の候こ吉永邦治先生より封書を頂き、お元気でご活躍をされているのが何よりだと思った。そしてそれは吉永先生が高野山大学でご勉学中の恩師であった山本智教高野山霊宝館前館長の思い出について書くようにというご依頼であった。
山本先生は霊宝館長を五期、二十数年お勤めになり文化財の保存修理にご尽力をいただいた私達の大先輩であるが、館長の引き継ぎの時私に「先師の残された高野山の貴重な仏教文化遺産を次の世代に引き継ぎ残すことはあなたに課せられた使命である。」とのお言葉は決して忘れずにいる。
先生は去る三月十六日八十九才でご遷化された。館員と共に馳せ参じご冥福をお祈りした。そして常設展は静的な魅力があるのに対し、企画展・特別展は動的、活動的となる。魅力の感じ方や期待は人によって異なりがあるが、その期待に添って密教博物館としての役割を果たすことをご霊前にお誓いをした。
山口 耕栄(高野山霊宝館長)

吉永先生の作品には悠大な大地と密着したものが感じられます。
あちらこちらと旅されてそこでの印象深い風景や人物仏像などを描かれていますが、そのどれもが飾らない、ありのままの姿で私達を魅了させてくれます。
人間はともすれば少しでもよく見せたいと飾リたてたりとりすましたりしますが、先生のお人柄はきっと先生の作品のように大らかな大地のようだと思われます。
どうぞこれからも人々をほっとさせるような素晴らしい作品を作り出して下さいませ。
陰山 千賀代

いまごろどこにいらっしゃるのかしら、と、ふと思うときがあります。
太陽、黄色い大地、大きな紙を拡げて筆を走らせる吉永さん。
きっと、この地球上のどこかで、今、この瞬間も絵を描いてらっしゃるのでしょう、と思うとなぜかうれしくなって、その日一日の時間がいつもとちょっと違う流れ方をします。
古川 智子

それはエジプト、アスワンからアブシンペルに向かう機内からの眺めでした。
深緑色のナイル河がくねくねと続き、その両脇に僅かの緑色、後は一面赤茶色の砂漠が広がっています。
余りに異質の景色に息を呑んでいるとカシャ、カシャ、シャッターを押す音がします。
振り向くと「マディソン郡の橋」のキンケイドの様な本格的なカメラを持った人が、盛んに撮っています。
それが吉永さんとの出会いでした。
パックツアーには似付かない雰囲気で、妙に知識が豊富で、しかも男性一人参加、そして膨大な写真の量、一体何の職業だろう???学校の先生かしら?ヒソヒソ……。
画家と知ったのは帰国後のことでした。
手塚 陽子

絵画に興味を持っていた私にとって、高宮画廊の個展で先生の描かれた絵との出会いはとても衝撃的でした。
その絵の中には静かな落ちついた人の表情に歓び、楽しみ、悲しみ、苦しみその人の人生が描かれ、又、神秘にみちあふれた人間本来の顔が浮き彫りにされていたように思われたからです。
その迫力に圧倒されながらも次第に心が和んでゆく何とも不思議な思いに浸った事を今もはっきりとおぼえています。
村上 佳子

今はもう、シルクロードは、遠く夢見る幻の国ではなくなりました。荒れすさんだ中、平和を待って、あの飛天の永遠の美を、吉永さんがまもってくださいますよう。
浜田けい子

荒涼とした大地。風。
しかし鮮烈なるその色。
そして、どこか懐かしい人々の顔。
吉永さんとは同郷です。
いつの日か旨し酒でもごいっしょに……。
岡元  昇
朝日放送 報道局アナウンサー

先生のお作から私はいつも『勢い』を感じて居ります。
それは筆の勢いのようでもあリ色彩感覚から受けるものでもあリ実に不思議なものを感じて居ります。
繊細さの中にこの「勢い」が漂うことは吉永先生独特の昧わいだと思って居ります。
森 南海子

厳しさと力強さの中に大陸のスケールの大きさに負けない包容力のある父親のあたたかさとやさしさを感じる絵に出会うことができました。
小村 真里子

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